【不妊原因と治療法】着床障害と習慣流産、第2子不妊

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着床障害について

先天子宮奇形

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生まれつき子宮の形が普通の人とは違うということがあります。正常な子宮は真ん丸ではなく、くびれがあるような楕円形をしています。多少正常な形と違ったくらいでは妊娠出産に影響はないのですがあきらかに子宮に異常がある場合には、流産を繰り返してしまうことがあり、手術を行って治療をする必要があります。

先天子宮奇形には、単角子宮、弓状子宮、双角子宮、中隔子宮、重複子宮などがあります。いずれにせよ、軽度の場合には問題ないことも多いのですがケースによっては手術による治療が必要となります。

また子宮や膣が存在していないというケースもあり、この場合には妊娠出産は不可能なので、代理母という選択肢以外はありません。

子宮筋腫

不妊治療を始めて、子宮筋腫が見つかったと言う方も少なくありません。というのも子宮筋腫はほとんど自覚症状がないからです。月経痛があったり貧血気味になることはあるのですが「生理なんだから、これくらいお腹が痛いのも普通」と深刻にとらえることがないからです。

子宮筋腫は良性の腫瘍で、20代の患者に増えている病気です。漿膜下筋腫、粘膜下筋腫、筋層内筋腫などがありますが直径4~5cmくらいなら、そのまま取らずに様子を見ます。ただし粘膜下筋腫に限っては早産や流産の可能性が高まるため1cmくらいのサイズでも内視鏡を使って筋腫を取り除きます。

治療は基本的に薬か手術になります。しかし、手術で子宮の一部を取り除いてしまうと、自然妊娠が格段に難しくなります。といって、腫瘍だけを取り除いても再発するリスクkがあることから医師とよく相談して、どの治療法を選択するのか決めるようにしましょう。

子宮内膜の異常

子宮内膜ポリープ

子宮内膜にポリープができてしまう病気です。内膜の表面がポリープでデコボコしてしまうので、受精卵が着床しにくくなります。子宮鏡を使ってポリープを除去する治療法があります。

子宮内膜癒着

クラミジア性感染症や過去の中絶経験、帝王切開などが原因で子宮内膜が癒着してしまうことがあります。子宮以外の場所で子宮内膜がくっついているのが邪魔になって受精卵が着床しにくくなってしまいます。子宮鏡を使って癒着をはがす治療を行います。

子宮内腺筋症

子宮内膜症の一種で、子宮内膜が筋層に入り込んで炎症が起きている状態です。月経痛が多少重たくなったり、月経量が多くなるなどの症状がありますがほとんど自覚症状はありません。主に投薬で治療が行われます。

黄体機能不全

黄体機能不全の場合、黄体ホルモンの分泌量が少ないために子宮内膜が厚くなることができず、着床しても流産してしまいます。基礎体温を付けたときに、高温期が9日以下と短い場合には黄体機能不全の可能性があります。ただし基礎体温表だけでは診断ができませんから、診断にはホルモン検査や子宮内膜検査が行われます。また、高プロラクチン血症が原因で黄体ホルモンが不足することもあります。

卵巣嚢腫

良性の嚢腫が卵巣の中にできることがあります。悪性の場合には卵巣がんになります。嚢腫がねじれたり破裂してしまうと下腹部に痛みが起こります。良性の場合には腹腔鏡をで腫瘍を取り除くことができますが悪性の場合には手術が必要になります。

子宮がん

子宮がんには、子宮頸がんと子宮体がんの2種類があります。超音波検査、子宮鏡検査、マーカー検査、細胞診などで診断されます。子宮頸がんは初期の場合はレーザー治療で焼灼すれば妊娠に大きく影響することはないのですが子宮体がんは妊娠に大きく影響することがあります。なぜなら、子宮を取り除く手術が必要になるからです。

習慣流産について

自然流産を3回以上繰り返した場合、習慣流産と呼ばれます。習慣流産はまだ解明されていない部分も多いのですが受精した受精卵に染色体異常がある場合や、異常のある遺伝因子、子宮の奇形、代謝・内分泌的因子などが原因と考えられています。なかなか原因を特定するのが難しく、不妊原因の中でも治療が困難と言われてしまうものです。

主な治療法としては、胎盤内の血栓を防ぐために低用量のアスピリンを使って治療したり、ヘパリン療法、夫リンパ球免疫療法(男性の血液中のリンパ球を分離して女性に注射する)などさまざまなものがあります。状況に合わせて治療法は変わるので、主治医とよく話あって納得いくまで説明を受けるようにしましょう。原因が特定されにくいものなので、長期的な構えで焦らずにゆっくり治療していきましょう。

第2子不妊について

はじめての妊娠と出産は特別問題なくすんなりできたのにそろそろ二人目が欲しいなと頑張りだしたら、なかなか妊娠できないというケースです。実は人間の妊娠成功率はそれほど高くないのです。ですから、第1子の妊娠がたまたまできただけで、もともと不妊気味だったということも多いケースです。

また一人目の出産が原因で第2子不妊になるケースもありますし加齢によるホルモンバランスや子宮の機能低下という可能性もあります。第1子が出産できたのだから、自分に不妊原因があるはずないと考えるのは大きな間違いと言えるでしょう。

第2子の不妊で悩んでいる場合は、まず基礎体温を3ヶ月きっちりつけましょう。それを持って病院へ行き、基本的な検査を受けたら旦那さんも精液検査をしてもらいます。特に問題がないようであれば、タイミング法を試すことになります。加齢が原因の不妊の場合には、人工授精や体外受精を検討することもあります。

目次 赤ちゃんがほしい。不妊の悩みを解決