【不妊5年目の30代夫婦へ】妊娠のしくみを正しく理解することからはじめよう

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排卵、受精、着床と3つの工程で妊娠が起こる

排卵と月経周期

妊娠するためには排卵が必要です。毎月月経が起こる前には卵子の元となる原子卵胞を育てるための卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌されます。卵巣内ではこのホルモンに刺激されることで20程度の原子卵胞が成長を始めます。そして20個の中で最も早く大きく育った卵胞だけが排卵となります。

排卵の日が近づき、卵胞が2㎝程まで大きくなると卵巣はエストロゲン(卵胞ホルモン)を分泌して成熟したことを脳へ知らせます。知らせを受けた脳は黄体化ホルモン(LH)を分泌し排卵を促します。

排卵された卵胞は卵巣の外皮を破り腹腔内で破裂します。破裂した卵胞から飛び出るのが卵子で、この仕組みを排卵と呼びます。排卵された卵子は腹腔内で卵管采に取り込まれ、卵管で精子との出会いを待ちます。

この排卵が起こるのはおよそ28日~32日周期です。健康な人の場合には、毎月コンスタントな排卵が起こります。

月経が起こる仕組み

排卵後の卵胞は黄体に変化してプロゲステロン(黄体ホルモン)を分泌して排卵を知らせます。子宮はこの知らせを受けて血液を使って子宮内膜に受精卵のベッドを作ります。

排卵後、卵管で精子と出会い無事に受精卵になり、着床すればこれが妊娠となります。しかし精子と出会えなかった卵子は不要なものとなってしまいます。

卵子は死に、排卵から約2週間後、ベッド(子宮内膜)もはがれおち、これが月経となるのです。

受精卵になるためには

膣内に放出された精子が、子宮を無事に通過して卵管にたどり着きそこで待っていた卵子と出会えば受精となります。しかし、この道のりはとても熾烈なものです。

1回の射精で平均2~3億個の精子が放出されるのですが無事に卵管までたどり着けるのはたったの1000個。残りの精子は途中で力尽きてみな死んでしまいます。

受精できるかどうかは、無事に卵管まで辿りつけるかどうかにかかっています。運動量が大きければ大きいほど、卵管までたどり着く精子の数は増え妊娠の確率も飛躍的に上がります。

実は射精直後の精子には受精能力がありません。卵管へ進み、必死に受精を目指している時に受精能力を獲得していくのだそうです。

排卵後の卵子は透明体というバリアで自分自身の身を守っています。卵子にたどり着いた精子は、酵素を放出し透明体を突き破り卵子に侵入して受精が成立します。透明体を突き破って卵子にたどり着けるのは、2~3億個の精子のうち、たった一つだけです。

受精卵はどうなる?

無事に精子と出会って受精した卵子は、透明体を再び閉じ他の精子の侵入を防ぎます。
同時に細胞分裂を繰り返しながら子宮へと進みます。2分割、4分割と受精から4、5日の間繰り返すうちに子宮にたどり着きようやく子宮内膜に食い込み安定を得ます。これが着床。着床まではおよそ1週間程度の日数がかかることになります。

子宮にたどり着いた受精卵は、自然に落下してしまうことがありません。これは排卵後の子宮が下方から上方へとかすかな収縮を起こすことで受精卵を常に上方に維持するようにしているからです。

子宮内膜は受精卵が着床すると、胎盤へと変化します。そして赤ちゃんへと必要な栄養素を送り届ける役割を果たすのです。

目次 赤ちゃんがほしい。不妊の悩みを解決